がんばれ!ベアドッグ―クマとともに生きる (Soenshaグリーンブックス)



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がんばれ!ベアドッグ―クマとともに生きる (Soenshaグリーンブックス)
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まだまだいる、働く犬

野生のクマを守るために働く人と犬のルポルタージュ。昨今野生の動物(クマや猪など)が人里に下り、ゴミを漁ったり農作物を荒らしたり、ときには人と遭遇して事故になるケースも多発している。著者は子供のころ北海道で、捕獲され檻に入れられたヒグマを見た。狭い檻の中から湖を見つめていたクマ。それがクマの原風景である。

著者はクマを守りたい、殺したり傷つけたりすることなくクマがクマらしく生きられる方法はないかとあらゆるシンポジウムで勉強し、この本では軽井沢で活動しているNPO法人ピッキオに同行取材した。ピッキオの主な活動には捕獲されたクマに発信機をつけて山に放し、その行動を追跡調査することや、放獣の際に「人間や犬は怖いものである」とクマに覚えさせる「学習放獣」などがある。

2004年ピッキオに二頭のベアドッグがやってきた。アメリカで特別な訓練を受けたブレッドとルナだ。彼らの仕事はクマが目撃された場所に行って臭跡でクマを安全な山奥に追い払うこと。クマが付近にいることを吠えて知らせることもする。写真満載で生き生きと仕事をこなす彼らの姿が見られる。

そもそもクマが人里に下りるようになった原因は自然破壊である。野生動物の生態系を支えている広葉樹林を伐採し森が失われたことが大きい。そして人間側の認識の甘さもある。クマが奪えるような場所にゴミを出したり食べ物を置いたり。一度人間の食べ物の味を覚えたクマは何度も人里へ下りる。ピッキオではクマが絶対に開けられない構造のゴミ箱の設置や、畑の周囲に電気柵を設けるような指導もしている。「どんぐり返し」という広葉樹の林を広げる活動も、子供と大人が一体になって行っている。

クマが本来の豊かな森でクマらしく暮らせる日のために日々活動している人や犬がいることを知った。



草炎社
人はクマと友だちになれるか? (イワサキ・ライブラリー)







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